当店の症例から(アトピー性皮膚炎)
症例.1
21歳女性、幼少期から症状の一進一退を繰り返していたが、大学生となり県外で一人暮らしを始めたら環境の変化やストレス等もあり悪化。首から上(顔)の湿疹がひどく、休学して家に戻り外出が出来ない。皮膚科や漢方薬、その他を試したが一向に治らないと云う事で当方へ御来店。アトピーに限らず皮膚病で首から上に集中して発症するのは首から下の皮膚の働きが低下して熱を逃がす事が出来なくなっている状態なので、当初は越碑加朮湯ベース、次に消風散ベースの処方を服用して頂いた。2か月後には外出出来る様になり、約半年間の服用で大学へ復学する事が出来た。
症例.2
25歳男性、幼少時よりステロイド剤の使用で全身性の湿疹が治らない。当時は病院の治療も「アトピー治療ガイドライン」が無かったため、医師による治療法や使用薬剤にかなりの差があり、この患者も以前にステロイド剤を内服していた期間が有った為、その後のWDD(ステロイド離脱皮膚炎)が治まらず、来店当初はストロングクラスのステロイド外用剤でないと症状が抑えられず、他に抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤等内服薬も4種類を処方されていた。
越婢加朮湯ベースの漢方処方から始め、同時に保湿ローションを使用、独身なので食事の注意点を良くアドバイスした。改善に伴い漢方処方も変更し、約1年後には痒みや炎症が出た時にウィーククラスのステロイドを使用し、普段は保湿ローションのみの使用で日常生活が送れるようになり喜ばれた。